おかやま国際塾 > 活動報告 > 2011年1期生活動の様子(モンゴル)

2011/7/17 おかやま国際塾1期生の開講式

開講式を行いました。

■当日のプログラム

13:00  開 会
13:10  「おかやま国際塾」実行委員長挨拶 AMDA代表 菅波茂
13:20〜14:50 第1講 『市民参加型人道支援外交』実践論〔90分〕 AMDA代表 菅波
15:00〜15:40 第2講  国連法〜国連とNGO〜〔40分〕 岡山大学教授 黒神直純
15:50〜16:20 第3講  NGO論〜AMDAの組織と活動および学生の視点から〜〔30分〕
岡山大学大学院M2/ AMDA研修員 平田健二
16:30〜17:00 第4講  モンゴル医療支援の歩みと実情〔30分〕  AMDA参事 難波 妙
17:10  閉 会 

■出席者:
委員長・菅波茂(AMDA 代表)
副委員長・黒神直純(岡山大学大学院 社会文化科学研究科教授)
委員・竹内真理(岡山大学大学院 社会文化科学研究科准教授)
委員・李 禎之(岡山大学大学院 社会文化科学研究科准教授)
委員・難波 妙(AMDA 国際部 部長)
委員・大政朋子(AMDA 国際部 プロジェクトオフィサー)
おかやま国際塾・塾生8名 その他

2011/7〜8 ミーティングを行って準備を進めています

塾生が集まって、現地で行うプレゼンテーションの準備をしたり、事前学習としてモンゴルの文化や、モンゴルでのAMDAの活動などを情報共有します。
また、現地で参考にする旅のしおりなども作り、出発までの準備を進めています。

2011/8/22 出発前のミーティング

出発前、最後のミーティングとして、英語で行うプレゼンテーションのリハーサルなども行いました。初めての英語のプレゼンテーションということで、かなり緊張ましたが、AMDAのスタッフの皆さんに指導してもらいながら、完成度を高めました。
明日はいよいよ出発です。

2011/8/23〜30 おかやま国際塾 フィールド研修inモンゴル

おかやま国際塾第一期生がモンゴル研修を終えて無事に帰国しました。


【参加学生】
岡山大学:法学部〈国際法〉5名、医学部2名、歯学部1名
川崎医療福祉大学:医療福祉学部1名(国内研修のみ)
【AMDA本部】
AMDA:菅波茂代表、職員/難波妙、大政朋子
【現地受け入れ】
AMDAモンゴル支部、AMSAモンゴル

■ 2011年度 おかやま国際塾日程表 8月23日から8月30日

月日

時間 プログラム

8/23
(火)

12:20
16:00

関西空港発
AMSAモンゴル学生との打ち合わせ(ウランバートル)

8/24
(水)

09:30
11:00
14:30

駐モンゴル日本大使表敬訪問
AMSAモンゴルの学生と文化交流
孤児院にて歯科支援

8/25
(木)

午前




午後

Health Science University in Mongoliaにおいて
菅波奨学金授与式 学生間交流、東日本大震災活動報告(プレゼンテーション)
メディアインタビュー
菅波、難波 モンゴル赤十字訪問、協力協定についてミーティング
めがねの無料支援をうけた子どもの検診と眼鏡の提供

8/26
(木)

11:00
15:00
17:30

ASMPプロジェクト−ガンダン寺で慰霊祭
ハルハ川戦争従軍者(白内障手術をうけた患者)との交流
ロシアとの国境にある子ども支援施設のサマーキャンプに向けて出発

8/27
(金)

終日

子どもとの交流、健康診断、ハラ川清掃などのボランティア活動
遊牧民族のゲル訪問

8/28
(土)

午前
夕方

子どもたちおよび現地の方と交流後、ウランバートルへ
ゲルキャンプ「天の川」へ

8/29
(日)

午前
午後

遊牧民族のゲル訪問および交流、乗馬体験
AMSAモンゴル学生とさよならパーティー(ウランバートル)

8/30
(月)

06:20

チンギスハン空港発

*駐モンゴル日本大使館表敬訪問

AMDAモンゴル支部長、AMSAメンバーとともに、駐モンゴル日本大使館を表敬訪問。
城所大使の講義を拝聴。3月11日震災発生後には、モンゴルで臨時閣議が開かれ、午後6時には天皇陛下への公式メッセージが午後9時には日本側に対して支援金と支援物資の申し出。そして夕方には大使館の周りにキャンドルを持った人たちが大勢集まったという話を伺う。日本人とモンゴル人の絆についてのお話に添えて、外交にはタイミングがいかに必要であるかということ、物事に打ち込むということは自分の可能性を広げること、そしてケンカは知識のない事の証明だとし、国際社会では、意見を明確に表明できる人が必要である事、などがご自身の経験を交えて語られた。将来国際貢献を志す学生たちは、大使の講義と直接対話という貴重な機会に深い関心と感動をもっていた様子だった。

 

*6月のセミナーを受講した眼科医による弱視の子どもの診断と眼鏡の無償提供

弱視の子どもは内科疾患を持つ傾向があるとの眼科協会の指摘を受け、菅波代表による弱視の子どもの健康相談を実施。弱視の子どもへの眼鏡提供とともに行った菅波代表の健康相談では、1000Km離れた田舎から相談に来た親子もいた。眼鏡の提供を受けた子どもは3歳から17歳の13人。保護者や本人から「良く目が見えるようになった」とか「わざわざ日本から来てくださって本当にありがとう」等のメッセージが寄せられた。 中には、脳腫瘍の子どもが一人。
排尿のコントロールができない。モンゴルでは、カナダに行かなければ手術ができないと言われているとの事。菅波代表から同行した岡山大学医学部生に何らかの解決法を探すように指示。


 

*モンゴル健康科学大学でのプレゼンテーション

AMSAモンゴル 「AMSAモンゴルの活動について」
おかやま国際塾塾生「AMDAの活動と東日本大震災について」
モンゴル健康科学大学で、AMDAの学生と協同で活動報告会を行う。学生たちによるソーラン節の発表につづき、東日本大震災についてでは、モンゴルのメディアを通じて被災者に寄付金などをよせてくださったモンゴルの方々にお礼を伝えた。

 
 

*AMSAモンゴルとの医療支援

AMSAモンゴルと一緒に郊外の孤児院に行き、歯科衛生指導をおこなう。モンゴルの学生たちが率先して歯科衛生指導を自分たちで計画立案、そして実行している現状を目の当たりにし、おかやま国際塾の塾生たちは、最初は遠巻きに見学していたものの、自分たち学生でもできる支援があることを知り、どもたちに手洗いの必要性を教えるなどの衛生指導活動に加わった。

 

*昨年白内障手術の提供をうけたノモハン事件従軍者の戦争体験談を拝聴

同行した岡山大学学生8名、モンゴル健康科学大学の医学生4名ととも白内障手術の提供をうけた患者さんから直接、ノモハン事件の戦争体験を聞いた。学生から「なぜ戦争をつづける勇気があったのか」と言う質問に「友人が何人も自分の間近で殺されていくのをみると、憎しみが自分に戦争を続けさせた。本来、人はだれも戦争などしたくはない。ただその憎しみが次の憎しみを呼んで戦争をつづける。皆、平和を望んでいるのに世界から戦争がなくならない。次の世代を担うのは、君たちの世代だ。」と気持ちを絞りだすような答えに学生たちは言葉を失った。

 

*AMDA医療と魂のプログラム

モンゴルのチベット仏教総本山であるガンダン寺で、AMDA 医療と魂のプログラム、慰霊祭を実施。昨年まではノモハン事件戦没者のための平和祈願祭であったが、本年はガンダン寺からの希望で東日本大震災被災者のための慰霊祭となった。震災後三日三晩、読経を続けたとのハンバラマのからのお話を拝聴し、ガンダン寺の僧侶、日本から大本とともに慰霊のための式典をおこなった。

*セレンゲ県ライススキルセンター

AMSAモンゴル3名とともに塾生8名は、ロシアとの国境セレンゲ県まで列車で移動。
ライフスキルセンターという恵まれない子どもたちへの職業訓練を行う施設のサマーキャンプに合流。
当メンバーの参加をまっていた子どもたちは、4歳から14歳までの21人。
子どもたち主催のコンサート等での歓迎を受け、その後子どもたちとともに、環境整備や清掃活動などのボランティアに参加。

 
 
 

*ゲルキャンプ

塾生たちのたっての希望で最終プログラムとして、モンゴルから車で2時間程のところにあるゲルキャンプで宿泊。
モンゴルの美しい星を堪能。
遊牧民のゲルの訪問や乗馬を体験。
物にあふれる日本の生活を振り返る一日となる。

 

今回のモンゴルでの支援活動AMDAの様々な活動を通して、モンゴル、日本間の市民間における信頼形成につながったと確信する。

2012/3 おかやま国際塾2011年度の塾生が動画を作成しました。

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